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書評:「未来の年表」をオススメしたい

JUGEMテーマ:オススメの本

「未来の年表」人口減少日本でこれから起きること 

河合 雅司 著

 

全ての日本人が正確に理解すべき日本の未来予想図です。

気が滅入る話が多いですが、問題解決の第一歩は、

状況把握から。

 

24万部発行のベストセラー、2018年5月に続編出版予定。


未来の年表 人口減少日本でこれから起きること (講談社現代新書)


未来の年表2 人口減少日本であなたに起きること (講談社現代新書)

 

テレビを見ていると、年金等のインタビューでご高齢の方が「自分は先が長くないので、

今のままにしてくれればそれでいい。」という主旨の回答をされるケースがあります。

 

きっと謙虚な気持ちで答えてらっしゃるのだと思うのですが、こうした言葉を聞くと、

何とも言えない違和感を感じてしまいます。

 

少子高齢化が進む日本では、現在の年金はきっと維持できず、条件悪化の可能性が高い。

従って生活を切り詰めても自己責任で将来に備える必要がある。

 

そんな中、相対的に恵まれていると考えられる現在の年金受給者に今のままもらえれば

いいと言われてしまうと、今ほど貰えない可能性が高い自分達が何故現在の制度を

支えないといけないんだろうと、やってられない感を感じる訳です。

 

こうしたギャップが生じるのは、正確な情報が共有されていないためだと考えられます。

 

ご高齢の方には制度を支える人口が減少し、支える一人一人の負担が増している事を

認識していただく必要があるでしょうし、若い方は状況をしっかり理解した上で、問題

解決に力を注ぐ必要があるのだと思います。

 

未来の日本で何が起きるのか、まずは理解しよう。理解できたら、対策を考えよう。

これがこの本の主旨ですが、描き出す日本の未来は壮絶です。

 

 

1. 衝撃の未来

2016年「出生数は100万人を切った」

2020年「女性の半数が50歳超え」

2024年「全国民の3人に1人が65歳以上」

2025年「ついに東京都も人口減少に」

2033年「3戸に1戸が空き家に」

2040年「自治体の半数が消滅」

 

いずれもこの本に出てくる、人口減少カレンダーに描かれている項目です。

つまり人口統計から導き出された、未来の日本で発生するであろう事象とも言えます。

 

まさに衝撃のシナリオと言っていいレベルのものばかりですが、本を売るために作った

キャッチーな事象ではなく、このままでは避けられない未来の予測です。

 

特に恐ろしいのはカウントダウンが既に始まっており、発生時点もほんの数年先である

ところです。

 

著者は言います。「日本が少子高齢化社会にあることは、誰もが知る「常識」である。

だが、その実態を正確にわかっている日本人は、いったいどれくらいいるだろうか?」

 

2015年の国勢調査で日本の総人口は約127百万人で、5年前に比べ実に96万人減少

しており、総人口の減少は1920年の初回調査以来初めての事だそうです。

 

2016年の年間出生数は、初めて百万人を割り込みました。この状態が続けば、

2065年には日本の人口は9,000万人を割り込み、100年以内に5,000万人程度に

減少するとされています。この計算を続けると、西暦3000年には日本人の総数は

なんと2,000人になってしまうとか。。。

 

著者によれば、問題はこうした状況を政治家、官僚、地方自治体幹部等ですら正確に

認識していない事だと。

 

少子化、高齢化は既に止めようがなく、数年後には東京を含めた全ての自治体で人口の

減少が避けられない。そんな中、一部の自治体の人口が増えたの減ったのと言っている

場合ではなく、全体の人口減少を見据えた長期的政策を考えるべき、と著者は言います。

 

まさにこの本の真骨頂は、誰もが言葉としては認識している「日本の少子高齢化」を

年表化して何年先に何が起こると具体的に予測している点です。

 

これにより、ふわっとした状況の理解が具体的な危機感に変化する訳です。

 

2. 日本を救う処方箋

著者は、少子高齢化が進む日本社会への10の処方箋を提案しています。

基本方針が戦略的に縮む事を前提としている点が何とも寂しいですが。。。

 

処方箋をいくつか紹介させていただくと、例えば、高齢者の定義を現在の65歳から75歳に

引き上げるという方法が提案されています。

 

特にインチキをしようと言うのではなく、現在の高齢者は以前の同年代に比べ、体力、

智力共に5歳から10歳は若くなっている。従って少しでも長く働いてもらうことにより、

高齢者と負担者の比率の崩れを抑制しようというものです。

 

また、現在の24時間社会は確かに便利ではあるものの、社会的には負荷が大きいため、

多少不便だとしても、以前に戻して負荷を下げる方向に進もうとも提言しています。

 

実際にファミレスなどの外食店なんかで、24時間営業廃止が始まっていますし、人手不足

による宅急便の料金値上げなども現在進行中の話です。

 

これまで成長を続け、どんどんと便利になってきた日本の社会ですが、人口の減少により

その前提であった労働力の確保が難しくなり、継続が困難になり始めました。

 

ただ、これは現在一時的に発生している問題ではなく、今後はますます深刻な問題になって

行かざるを得ません。

 

何と言っても重要な事は、まずは状況を理解する事です。

 

現代を生きる日本人にとって必読の書です。オススメします。


未来の年表 人口減少日本でこれから起きること (講談社現代新書)

 

 

 


未来の年表2 人口減少日本であなたに起きること (講談社現代新書)

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