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書評:「日本人は知らない中国セレブ消費」をオススメしたい

JUGEMテーマ:オススメの本

 

だから中国人は。。。、中国人だから。。。というような、中国人

全体を一括りにしたような表現を時々見聞きします。

 

こういうのって「おもてなし」という言葉で、ホスピタリティの高さを

自負している国にとってふさわしい事でしょうか?

 

日本人にしたところで、全員が同じ嗜好を持っているはずはなく、

同じ行動をとるはずもありません。

 

13億超の人口を抱える多民族国家である中国からやって来る人々が、

同じ考え方や嗜好を持つ事はあり得ませんし、日本人と感覚が違う事も

当たり前の事です。

 

本書は、中国人向けの日本旅行紹介雑誌を発行する袁静氏が、中国人

旅行者の感覚、地域、所得等により異なる考え方等を紹介しています。

 

特に日本の事業者にとって重要な顧客である、プチ富裕層の考え方に

フォーカスしており、紹介される話にはなるほどが溢れています。

 

中国人のお客様を接客している貴方、この本を読んで、明日から一味違う

接客でもっと喜んでもらいませんか?


日本人は知らない中国セレブ消費 (日経プレミアシリーズ)

 

1. 日本を訪れる中国人って?

日本政府観光局(JNTO)の発表によれば、2017年に日本を訪れた中国人は735万人で、

国籍別では第1位であり、今後も増加が期待されます。

 

では、日本人にとっての訪日中国人のイメージはどんなものでしょうか?

 

一般的なイメージはやはり、数年前にメディアを賑わせた「爆買い」でしょう。

但し、最近では中国人の消費行動は、一昔前とは明らかに内容が変わっています。

 

例えば、ウォシュレットや電気炊飯器、はたまた南部鉄器といった品々の大量購入の

話をほぼ聞かなくなり、化粧品や薬など、ドラッグストアでの買い物の話が中心です。

 

こうした変化の要因は、中国での税金や越境ECの普及により、わざわざ日本で買って

持って帰るメリットがなくなったという事もあるでしょうし、訪日旅行者が団体旅行から

個人旅行のリピーターに変化しているという事も大きな理由でしょう。

 

本書によれば、中国では個人旅行者が急増中で、2016年時点で海外旅行者における

個人旅行者の割合は約65%、更にこの数字を北京、上海といった大都市に限定すれば、

割合は80%に達すると分析しています。

 

本書は、そんな中国人のうち所得層が上位の人々をプチ富裕層と名付け、日本にとって

重要なお客様であると指摘しています。

 

多くの物販店や飲食店にとって、中国人旅行者が重要なお客様である事は、論を

待ちませんが、その中心は間違いなく著者が言う、プチ富裕層でしょう。

 

そんなプチ富裕層の考え方や行動は、かつての爆買いイメージの団体客とは全く異なる

ものでしょうし、団体客と同じ扱いをすると、相手は怒ってしまうかもしれません。

 

本書は、日本人が理解していない中国人、特にプチ富裕層の考え方を解説しています。

内容にはなるほどが溢れていますので、いくつか紹介します。

 

2. 中国人は角部屋が嫌い?

例えば、とあるホテルのフロントが中国人旅行者のために、部屋をアップグレードし、

角部屋にしたが、相手は全く喜んでいない。さて何故でしょう?

 

著者によれば、中国人は角部屋(廊下の突き当たりにある部屋)を嫌うそうです。

 

その理由は中国人の多くが、人が出入りする場所には幽霊が出る。そして、突き当たり

まで行った幽霊は、廊下が行き止まりだと部屋に入ってくるから怖いだそうです。

 

似た話ですが、多くの中国人は1人で客室を利用する際、ツインルームをアサイン

されると、空いたベッドに幽霊が寝ると感じるため、嫌がる人が多いそうです。

 

なのでアップグレードするなら角部屋ではないダブルの方が。

 

3. 氷の入った水は厳禁?

レストランの店員が氷の入った水を出したところ、相手の中国人の顔が曇っている。

さて何故でしょう?

 

これは割と聞く話ですが、中国では身体を冷やすのは良くないという考え方から、

氷の入った飲み物を飲む習慣がないそうです。そのため、日本のレストランで

氷の入った水を出されても、「おもてなし」というよりはむしろ逆に、ひどい扱いを

受けていると感じてしまうとか。。。

 

夏でも熱い飲み物を好んで飲む。

だからこそ、日本で魔法瓶が売れるんだと言われれば、なるほどですね。

 

4. 中国人のいないところに行きたい?

中国のプチ富裕層にアンケートを取ると、必ず上位に入る答えが、「中国人(団体客)の

いないところに行きたい。」だそうです。

 

これは、プチ富裕層が日本を訪れるのは、熾烈な競争社会での生活に疲れ、癒しを

求めて来ているためであり、中国と同じ環境だと気が休まらないからだそうです。

 

また、プチ富裕層も中国人団体客の一部のマナーの悪さに目を潜めており、自分達も

同じだと思われることに耐えられない事も大きな要因との事です。

 

どうでしょう?こう書かれると、いいお客様になってもらえるはずのプチ富裕層を

十把一絡げに中国人だからこうしておけば、という扱いにリスクを感じませんか?

 

5. 北海道でも刺身を食べたい?

すごい速度で経済成長が続く中国の大都市では、高級日本料理店や、ミシュランの星を

持つ店も決して珍しいものではないものの、値段がとても高い。

 

それに比べて、日本では同レベルの高級店でも値段が圧倒的に安くて、とてもお得に

感じているという事です。

 

そのため、せっかく日本を訪れたなら、胃袋の能力に限界がある以上、B級グルメを

食べている場合ではなく、高級店での食事でお得感を得たがるのだそうです。

 

北海道を代表する料理の一つであるジンギスカンも、北京など北方に住む人にとっては

珍しくないのでわざわざ日本で、であり、上海など南方に住む人にとっては、食べ慣れず、

だそうです。

 

一方、新鮮な刺身の値段は中国と比べ、非常に安いので、とてもお得感がある。

更に、刺身は新鮮でなければ食べられず、誤魔化しようもないので、他人を信じづらい

中国人にとっては、とても選びたい料理なんだそうです。

 

6. 中国人は一括りにできない?

海外旅行に出る中国人は人口比で約8.7%との事なので、既に特別な存在なのですが、

個人で海外を訪れる旅行者となれば、ほとんどは北京、上海、広州の金持ちとの事です。

 

大都市の金持ちであるからこそ、一般の団体旅行者扱いされたくないという意識も強い

訳ですが、この3都市でも人々の特徴は全く異なるとか。

 

上海人の特徴は、中国一の大都会であることから来るプライドの高さで、日本で言うと

京都人のようなメンタリティとか。

 

特に北京に対するライバル意識は強いので、北京の食べ物である餃子を出されると、

持ち前の上海アイデンティティから不愉快になってしまうんだとか。

 

また、ファッションが進んでいるという自負が強いので、ファッションを褒められると

とても嬉しいんだそうです。

 

北京人の特徴は、土地柄から政治好きが多い事であり、書画、骨董などの文化に関心が

高い人が多い事だそうです。

 

また、重要人物として扱われることを喜ぶ傾向があるので、大勢で出迎えるような事を

すると効果的なんだとか。

 

最後に、広州人の特徴は意地でも標準語である北京語を使わない事だとか。大阪人の

イメージでしょうか。北京から遠く、歴史的にも比較的自由であったこの土地の人々

にとっては、広東語が強いアイデンティティのようです。

 

広州人と言えば、「食は広州にあり。」の土地柄であり、食事への関心が極めて高く、

夜遅くまで食べ歩く習慣がある。従って、ホテルの周りのグルメマップのようなものに

ビビッと来るらしいです。あとはスープ好きとの事です。

 

如何でしょうか?

ほんの触りだけを紹介しましたが、「なるほど」が多くないでしょうか?

 

中国人を大事なお客様だと捉えているお店は決して少なくないでしょう。

その中で、中国人の特徴を捉えた接客を行っているお店がどのくらいあるでしょうか?

 

中国人プチ富裕層接客の指南書!早く読んだ者勝ちです!

 

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