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書評:NEW ELITE(ニューエリート)をオススメしたい

JUGEMテーマ:オススメの本

 

グーグル流・新しい価値を生み出し世界を変える人たち

「NEW ELITE ニューエリート」

ピョートル・フェリクス・グジバチ

 

著者はポーランドに生まれ、米投資銀行に務めた後、Googleに転職、

リーダーシップ開発等に従事し、現在は2社を経営している人物です。

 

著者は言います。

 

時代は変化し、かつての一流大学を卒業し、一流企業で出世する人を

成功者と見なすオールドエコノミーから、楽しみながら自発的に世界を

変えようとする人々がリードする時代が到来している。

 

今の環境が永遠に続くというのは幻想であり、変化は突然やって来る。

変化することはリスクを伴うが、変化しないことにもリスクがある。

 

とすれば、自ら楽しんで変化を起こす人になるべきである。

どう考え、どう行動すれば著者が言う「ニューエリート」になれるのか?

 

本書は、ワーカーとして、リーダーとして、更には会社の経営者として、

心がけるべき事について、示唆に富むアドバイスを与えてくれます。


ニューエリート グーグル流・新しい価値を生み出し世界を変える人たち

 

1. クビになる準備はできていますか?

本書が冒頭で投げかける、ドキッとする質問です。

 

もちろんクビになる方がいいという意味ではありません。

 

従来の主流技術が、全く異なる新しい技術に代替されることにより、ビジネスが壊滅的な

ダメージを受けるという事は昔から起こっているが、今後は更に増加するであろう。

 

そんな中で、会社が現在いかにいい環境にあったとしても、ある日突然、ビジネス環境が

変わってしまい、淘汰されるような事態は起こり得る。

 

本書では、19世紀のアメリカで天然氷を切り出して販売していた会社が、氷の切り出し、

流通の仕組みを作り上げ、繁栄を謳歌していたものの、製氷機械が誕生し、氷がいつでも

手に入るものに変質したことにより、淘汰された例を紹介しています。

 

他にも最近の例として、エアビーアンドビーやウーバーを紹介しています。

 

「貴方はそうした淘汰が起こった時のための備えができていますか?」というのが、

本書が投げかける質問です。


最近、将来AIに取って代わられてなくなる仕事、というような記事をよく見かけますが、

これも個人レベルでの同種の例と言えるでしょう。つまり、会社が存続したとしても、

個人レベルでは持っているスキルが代替され、淘汰される事態が起こり得る訳です。

 

では、そういう事態に備えて、何をどう準備すればいいのでしょうか?

 

2. これからの時代をリードする人材とは?

本書は、今後の世の中で生き残る人材に必要なのは、ゼロから新しい価値を生み出す

能力であり、その要素は情熱、創造性、率先であると説明しています。

 

また、今後の「クリエイティブエコノミー」をリードする人とは、確かなビジョンを

持っている人であり、自分が見たい世界を作るために、やるべき事を探し出し、実行

していく人であるとしており、こうした人を「ニューエリート」と定義しています。

 

言い換えれば、時代をリードするのは、ビジョン、ミッション、パッションを持つ人で

あり、そこに強いエネルギーがあれば、賛同する人が必ず現れるそうです。

 

著者はもう少し具体的な例として、以下のような人々を現代の成功者と説明しています。

「大きな問題を解決できる人」

「コミュニティを作れる人」

「社会貢献をしている人」

「フォロアーが多い人」

 

著者は、テスラ・モーターズのイーロン・マスク氏を例として挙げていますが、貴方の

頭の中に浮かぶ現代の成功者はどんな人でしょうか?

 

3. ワーカーが心がけるべき事

「学び続ける人しかチャンスをつかめない」

「アフターファイブに勉強するより、仕事に学びを絡めよう。」

「人に会うときは、相手の学びになるよう頭を使う」

「毎年テーマを決めて脱皮する」

 

「決断の速さが結果を大きく左右する」

「直感のセンスを磨く2つの方法」

「偶然にどう反応するかで、次のチャンスに出会えるかが決まる」

「楽しんで仕事したもの勝ちの世界がやってくる」

 

単純に目次を抜粋しただけですが、これだけでも心がけるべき事が伝わって来ます。

 

変化するための努力を怠らず、自分を磨き続ける事が重要である。

但し、考えすぎるのではなく、躊躇なく行動する事が必要、というところでしょうか。

 

世の中が変化している中で、自ら変化せず、まだ大丈夫と思っていると気がついた時には

茹でガエルになってしまっているかもしれません。

 

著者は言います。「何も行動しないまま時間が過ぎていく。貴方はそれを恐るべきです。」

 

4. リーダーが心がけるべき事

「チームメンバーは固定させない」

「日本女性は世界に通用するリーダーシップを持っている」

「アウトプットに不要なメンバーは会議に呼ばない」

「会議は一回で全てを終わらせる」

「ダメなチームの原因は上司の褒め方にある」

 

どれもいいアドバイスだとは思いますが、それほど特異な内容でもありません。

この中で目を引くのは、日本女性のリーダーシップの件でしょうか。

 

著者は、日本女性は「空気を読む事」、「人を立てる事」に長けているとしています。

そして、著者が考える本当のリーダーシップとは、相手が心地よくなるように親切にする事、

気持ちを察して気配りする事であり、その結果、周りの人々は恩返ししようとして

頑張ってくれるのだそうです。

 

従って、日本女性は世界に通用するリーダーシップを持っていると説明しています。

 

他人に何かしてもらったら、そのお返しをしたくなるというのは「行動経済学」でも

言われている人間の性の1つですが、とても興味深い指摘です。

 

5. 会社が心がけるべき事

「会社都合で働かせるには限界がある」

「会社選びはネットショピングに近づいている」

「貴方はストームトルーパーになりたいか?」

「学歴も見た目も関係ない。人材は全て結果で判断する」

「幸せに働き続けるために、日本の職場に足りないもの」

 

会社については、ビジネスで良い結果をあげるために重要なものは「働きがい」であり、

従業員の「働きがい」を向上させるための3つの要素は、1. 目的:仕事に意味はあるか、

2. 成長:新しい事を学べるのか、3. 自主:選択肢が増えるか、だそうです。

 

著者は、グーグルの例などを使って、従業員がパフォーマンスを上げやすい場の作り方を

説明していますが、もちろん会社からの提供のみを主張している訳ではなく、会社は

場を作って仕事をしてもらい、できるかできないかのみで、人を評価すべきとしています。

 

6. 最後に

かつて世界No.1との評価を受けていた日本企業のビジネスモデル、日本経済の立ち位置は、

残念ながら後退が続いているように感じます。

 

個人的に本書を読んで最も興味深かったのは、「ストームトルーパー」の件です。

 

就職活動で苦戦する大学生との会話の中で、内定が取れず、自分に自信を無くしかけている

学生に対して、「だったら就活をやめればいいんじゃないですか?」とアドバイスして

びっくりされたという話です。

 

著者によれば、大学生が一斉に就職活動をし、一斉に入社し、同じ研修を受けるという

制度はまさに日本固有であり、この制度はスターウォーズに出てくるストームトルーパー

(白いコスチュームを着けた帝国軍の兵士)を採用するなら、理解できるが。。。

だそうです。

 

会社が一斉に学生を採用する事も不思議ではあるものの、学生側もそうした慣習を続ける

オールドエコノミーに拘らず、いつでも優秀な人を受け入れる中小企業やスタートアップ

での就職も視野に入れて柔軟に考えるべきでは?との提言です。

 

かつて日本企業のビジネスモデルが持て囃された時代は、会社が設定した目標に向かって

疑問を挟まず、直進する事が良しとされており、指示を守っていい成績を上げた社員が

出世していました。

 

だからこそ、日本企業は実際に著者のいうストームトルーパーを求めていたのでしょう。

 

しかし、変化の早い現代に求められるのは、著者の言うクリエイティビティと行動力を

持つ人物であり、指示を忠実にこなすストームトルーパーではありません。

 

まさに、こうした時代とのミスマッチが、日本企業後退の大きな要因なのでしょう。

 

但し、希望はあると思います。

 

草食系だなんだと大人しさで括られることが多い若者の中で、大企業への就職ではなく、

自ら起業を志したり、スタートアップでの就業を選択する若者が着実に増えているのでは

ないでしょうか。頼もしい限りです。

 

貴方も「ニューエリート」を読んで、クリエイティブエコノミーで生き残る準備を

始めませんか?オススメの1冊です。

 

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