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書評:「和僑」をオススメしたい

楡 周平さんの名作「プラチナタウン」の続編です。

 

「プラチナタウン」は、一流商社に務める敏腕部長が、ひょんな事から

財政赤字を抱える故郷の町長に就任し、商社でのビジネス経験と地元に

残る資産を生かして大規模シルバータウンの誘致に成功するという話で、

少子高齢化が進む日本の課題解決のヒントとして大きな話題になり、

大泉 洋さんの主演でドラマ化もされたベストセラーです。

 

個人的には、序盤主人公が地元の選挙出馬に至るリズム感のある展開や、

軽妙なセリフ回しが大好きです。

 

そんな「プラチナタウン」の続編が本作品です。

シルバータウンの成功体験に酔う事なく、次なる課題に挑む主人公の

チャレンジ精神が再び町を救うのか?

 

発売されてから少々時間が経っていますが、読んでない方は是非!

気持ちを前向きにしてくれる元気の出る小説です。


和僑 (祥伝社文庫)

JUGEMテーマ:オススメの本


プラチナタウン (祥伝社文庫)

 

1. 「プラチナタウン」

「プラチナタウン」(楡 周平著)は、2008年、祥伝社から発売された小説です。

 

一流商社で商品相場を扱うやり手部長が、ひょんなキッカケから左遷の危機に陥り、

自暴自棄になる中で、財政赤字を抱え瀕死の状態にある故郷の旧友から、町長選挙

への出馬を要請され、小さな町の町長に就任する羽目に。

 

主人公は、商社で鍛えたビジネス経験と住民が気が付いていなかった地元に眠る

魅力に溢れた資産の活用により、大規模シルバータウンの誘致に成功し、過疎の町を

救うというサクセスストーリーです。

 

リズム感のある展開に加え、時々吹き出してしまう軽妙な台詞回しが秀逸です。

過疎の町、リタイヤといったとかく重くなりがちな話題を、明るい小説に仕立て

上げる文章力は流石です。

 

思えば、冒頭で紹介される世界の商品市場の価格差を商売の糧とする主人公の

ビジネス経験そのものが、都会と田舎の間に存在する魅力、物価、環境といった

様々な面の較差を活用し、事業を立ち上げて町が抱える問題を解決する事に繋がって

いるわけです。

 

2. 「和僑」

「和僑」(楡 周平著)は2015年10月、前作に引き続き祥伝社から発売された小説で、

前作から4年後の東北の小さな町が舞台です。

 

シルバータウンの運営は大成功し、過疎が進んでいた町に活気を蘇らせました。

住民の中には大都市から商売の手伝いのために親族を呼び寄せる者まで出てくる

状態で、町議会ではシルバータウンの事業拡張が議論されています。

 

成功したビジネスを拡大するというのはリスクの少ない正攻法と考えられ、拡張に

反対する人は限定的です。

 

しかし、町長である主人公だけは拡張計画に乗り気になれません。

 

それは、人口が減少する日本では、長期的にはシルバータウンの居住者となるべき

シニア世代すら減少が予想され、施設を拡張した場合、将来的に空室に悩む事態を

招きかねないという懸念によるものです。

 

また、施設の強みとなっている豊富で質のいい農作物や畜産品すら、需要が減少し、

作り手の高齢化と共に産業として続けていくことが困難になりかねません。

 

そんな中、主人公は故郷を離れ、アメリカで飲食業を手がけ成功を収めた事業家と

再会します。事業家は、住む人のいなくなった実家の片づけのため、町に戻って

来たもので、言わば故郷との縁を切るための帰郷でした。

 

しかし、故郷の抱える課題を理解すると共に、故郷の農産物や畜産物の高い品質に

気付きます。

 

ここに故郷の産業発展に貢献したい事業家と町長たる主人公の思いが一致します。

 

さあ、主人公達は将来訪れるであろう問題をどうやって解決するのか?

 

続きは是非小説で読んでください。

 

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