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中国で銀行口座を開設しよう

JUGEMテーマ:中国

 

キャッシュレス決済の進化が続く中国を旅する時は、現代の中国を

代表するスマホアプリを使ってスマートに旅したいものです。

 

微信支付(WeChat Pay)、支付宝(Alipay)、シェア自転車ofo、

携程(Ctrip)等々、いずれも便利なアプリですが、これらを使うのに

必要なものが1つあります。

 

そうです。それは、中国の銀行口座です。

今回は中国で銀行口座を開設した話を紹介します。

 

1. 中国で銀行口座を開設

中国人が日常生活で使用するスマホアプリを試してみたい!

スマホアプリを駆使してキャッシュレスで中国を旅したい!

 

そんな希望を持つ外国人旅行者は、決して少なくないと思います。

 

また、キャッシュレス化が進む中国では、様々な分野でスマホの使用を前提とした

仕組みが確立されており、現金の支払い自体が嫌がられるという事情もあります。

 

今や財布なしで暮らせると言われる中国で、スマホアプリを自在に使うために

必要な物の1つが中国の銀行口座です。

 

微信支付(WeChat Pay)や支付宝(Alipay) による決済も、銀行口座と紐付ける事で

口座からの引き落としが可能になります。

 

それぞれのアカウントにお金をチャージして、そこから決済する方法もありますが、

銀行口座がない場合、誰かにお金を送ってもらう必要があり非常に面倒です。

 

従って、アプリとの紐付けが可能な銀行口座を開設したいというニーズは強いと

思われますが、外国人旅行者が口座を開設するのは、決して簡単ではありません。

 

今回はそんな中国で銀行口座を開設した話を紹介します。

 

2. 銀行口座開設に必要な物

銀行口座の開設に必要な物の1つは、中国の携帯電話番号です。

 

中国では口座開設の際の本人確認手段の1つとして、銀行から送られるSMSを

携帯電話で受け取り、受け取ったSMSを銀行員に見せる必要があります。

 

このため、まずは中国の携帯電話番号が必要になります。

 

携帯電話番号の取得については以前紹介しましたが、SIMカードの購入(電話番号の

取得)自体は難しくありませんので、SIMフリーのスマホを準備しましょう。

 

その他に必要な物はID(身分証明書)で、IDを2種類提示する必要があります。

 

外国人の場合、1つはパスポートで対応できるので、もう1つ必要になります。

私の場合、マイナンバーの通知カードを使いました。

 

IDに必要な要件は、本人の名前が印字されている事と、固有の番号のようです。

パスポート番号、マイナンバー共に銀行員がPCに番号入力を行っていました。

 

健康保険証や運転免許証でも対応可能と思われますが、試しておりません。

 

3. 口座開設のプロセス

ではどの銀行に行けば口座開設できるかと言うと、答えはどこの銀行であれば可能

ではなく、完全に担当者次第だと言えるでしょう。

 

私自身は中国工商銀行や中国銀行などの大手国有銀行を訪ねましたが全滅、

たまたま訪れた招商銀行で受け付けてもらい、口座開設に成功しました。

 

招商銀行は深センに本部を置く大手銀行で、中国各地に店舗展開しているので、

ATMを比較的簡単に見つける事ができ好都合です。

 

ただ、どこの招商銀行でも開設可能かと言うと、決してそうではないと思います。

 

私自身、受付の係員に口座を開設したいと言ったところ相手にしてもらえず、

たまたま英語を話せる行員が来たので、今後中国に来る用があるので、どうしても

銀行口座が必要と訴えたら何とか受け付けてもらえたというのが実態です。

 

従って受付してくれるまで数多く回ってみるという以外に解決法がなさそうです。

 

受付で口座開設の申込書を受け取り、必要事項を記入しつつ待っていると、番号を

呼ばれたので窓口に行きました。いくつか質問されましたが難しいものではなく、

基本的に手続きは本人確認のみでした。

 

最後にテンキーを出され、暗証番号を入力するようにリクエストされました。

そこで6桁の番号を入力すれば手続き完了で、その場でカードを受け取れます。

 

通帳はなく、受け取るのは銀聯(UNION PAY)のデビット機能の付いたキャッシュ

カードのみです。

 

窓口での所要時間は20分程度でした。

ちなみに中国ではクレジットカードではなく、デビットカードの利用が一般的で、

買い物等の代金は1ケ月後ではなく、銀行口座から即座に引き落とされます。

 

日本では存在感がやや薄いデビットカードですが、使い過ぎの防止などを考えると

クレジットカードよりいい面もあります。

 

このカードで買い物も可能ですし、バス、地下鉄に乗れる場所もあるというなかなか

使い勝手のいいカードです。

 

口座にはごく少額しか入金しなかったので、キャッシュカードを受け取って直ぐに、

銀行のATMでお金を入金しました。ATMは英語が表示できますし、日本のATMと

それほどの違いはありません。

 

その後、各種スマホアプリで銀行口座の紐付けを行っていきました。

登録がスイスイ進み、キャッシュレス決済の準備完了です。

 

4. 口座を開設すべき銀行

入出金の都合を考えると、やはり多くの支店、ATMを展開する銀行が理想的です。

そういう意味では、中国工商銀行、中国建設銀行、農業銀行、中国銀行といった

大手国有銀行が望ましいでしょう。

 

但し、そもそも受け付けてくれる銀行が少ないため、銀行を選べる立場になく、

ひたすら優しい担当者に出会うまで気長に銀行回りを続けるしかなさそうです。

 

口座開設申込書をもらった後の窓口では特に問題がなかったので、受付で申込書を

もらう事に全力を尽くしましょう。

 

スマホアプリでの口座の紐付けは、広範囲の銀行が対応可能と思われますので、

銀行に拘る必要はなさそうです。

 

また、中国の銀行も日本と同様スマホアプリを提供しているので、残高などは

アプリ上で確認できます。

口座への入金は、現金をATMで入金すると言うやり方が最も現実的でしょう。

 

私は日本の中国銀行口座に人民元を入金し、中国に行った際にATMで引き出し、

招商銀行のATMで口座に入金すると言う方法を取っています。

 

他にも微信支付(WeChat Pay)から銀行口座に送金するという方法がありますが、

そもそも日本でWeChat Payにチャージする方法が限定的なので、あまり現実的

と言えません。

中国の銀行口座を手に入れれば、中国旅行で各種スマホアプリを駆使した

キャッシュレス決済が自由自在にできます。頑張って銀行を回りましょう。

 

アドバイスというレベルにありませんが、中国で銀行口座を開設した話でした。

 

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